
妊娠中はカフェインを控えるようにと言われますよね。
私はコーヒー大好きで、妊娠前は1日に5杯6杯は飲んでいました。
私にとってコーヒーは、「生活の一部といっても過言ではない!」
そのくらいコーヒーに?カフェインに?どっぷり浸かってました。
そんな私ですので、妊娠したからといって急に「コーヒーが飲めない!」というのはかなりのストレス。
妊娠中は本当にコーヒーを飲んではいけないのか、カフェインがなぜいけないのか。
どのくらいなら飲んでもいいの?という疑問を解決するために、自分なりに調べましたのでご紹介します。
目次
カフェインには良い面も・・
カフェインはコーヒー以外にも紅茶や茶葉、チョコレートなどにも含まれています。
カフェインというと、眠気を覚ますというイメージがありますよね。
実際にカフェインには、眠気の原因となる「アデノシン」の持つ、神経を鎮静させる働きを抑える作用があります。
これによって、興奮状態になり眠気が覚めます。
他にも、集中力アップや脂肪の分解・燃焼を助けてくれたり、血管収縮作用により頭痛の緩和につながったりと、カフェインには良い面もたくさんあります。
カフェインとうまく付き合うことで、パフォーマンスの向上につながりそうですよね。
カフェインを妊娠中は控えるよう言われる理由
ではなんで、妊娠中にカフェインを摂取することがいけないのでしょうか。
まず、妊娠中にカフェインを摂取すると、胎盤通過性があるために、お腹のなかの赤ちゃんにカフェインが移行してしまいます。
そして、赤ちゃんの代謝機能はまだまだ未熟なため、赤ちゃんの体内にはカフェインが蓄積されていってしまうんです。
カフェインには良い面も多くありますが、過剰に摂取すると悪い面もでてきます。
それは赤ちゃんにも同じで、むしろ体の機能が未熟な赤ちゃんの方がカフェインの影響を受けやすいということです。
また、妊娠中はカフェインを分解・排泄するのに時間がかかるので、妊婦の体にも長くカフェインが留まってしまいます。
こういったことから、妊娠中のカフェイン摂取は控えるようにと言われているんです。
じゃあ、実際にカフェインを摂りすぎた場合に、どんな影響があるのかです。
流産や死産につながる可能性がある
1日に200mg以上のカフェインを摂取する妊婦さんと、まったくカフェインを摂取しない妊婦さんだと、流産の確率が2倍も変わってくるという研究結果があるそうです。
また、カフェインを摂取することにより、胎盤への血流量が減ってしまい、死産へとつながる確率もあがるそうです。
低体重児・発育遅延・発達障害につながる可能性
カフェインの摂取により胎盤への血流量が減るということを前述しましたが、「胎盤への血流量が減る」ということは、酸素や栄養が胎児に充分に渡らなくなってしまうということです。
また、胎児の体内にカフェインが蓄積されることによって胎児が受けるカフェインの影響は大きく、低体重児や発育遅延、発達障害につながる可能性があると言われています。
妊婦のカルシウム不足・貧血
カフェインには利尿作用があることも知られていますが、利尿とともに赤ちゃんにとっても大切なカルシウムや鉄分までが一緒にでてしまいます。
そのため、カフェインを過剰に摂取することで、妊婦さんのカルシウム不足や貧血につながってしまうんです。
妊娠中にコーヒーはどのくらいなら飲んでも大丈夫?
妊娠中のカフェイン摂取が赤ちゃんや妊婦さんにどのような影響を与えるのか、ということはわかったけれど・・
じゃあ、実際に1日どのくらいなら飲んでも大丈夫なのかということが気になりますよね。
これは、国や機関によって様々にはなってきます。
カナダ保健省、オーストリア保健・食品安全局・・・1日300mg
英食品基準丁・・・200mg
WHO世界保健機関・・・コーヒーで3〜4杯
ただしこれは、最大摂取量の目安です。
スウェーデンの研究では、1日100mg以上のカフェイン摂取で流産の確率があがったという研究結果もあるので、そのことから考えると1日100mg以下に抑えておくと安心だなという感じでしょうか。
大手コーヒーチェーンで見るコーヒーのカフェイン含有量
1日100mgがどのくらいの量なのかわかりやすいように、スターバックスのコーヒーに含まれているカフェイン含有量を調べてみました。
スターバックスコーヒーのカフェイン含有量
※コーヒー豆の種類によって多少変動はあります。
ホットコーヒー
・ショートサイズ・・180mg
・トールサイズ・・・260mg
・グランデサイズ・・・330mg
けっこう多いですね。
100mgは超えてしまいます。
アイスコーヒー
・ショートサイズ・・120mg
・トールサイズ・・・165mg
・グランデサイズ・・・235mg
アイスコーヒーの方がカフェイン量は少ないようです。
ショートサイズ1杯なら安心して飲めそうですね。
でも最近は有難いことに、デカフェというものがありますよね!
スターバックスもデカフェメニューが充実しています。
ただし、「デカフェならいくらでも飲んで大丈夫!!」と思っている方がいたら、要注意です。
ディカフェにも多少のカフェインは含まれているんです。
デカフェコーヒー
・ショートサイズ・・15mg
・トールサイズ・・・20mg
・グランデサイズ・・・25mg
「デカフェ」とは、もともとカフェインが含まれている豆からカフェインを抜いたものなので、完全には抜き切れていないものがほとんどです。
「ノンカフェイン」や「カフェインゼロ」という表示のあるものであれば、カフェインが全く含まれていないということです。
ちなみに、タリーズコーヒーはスターバックスコーヒーよりちょっとだけカフェイン含有量が少ないです。
タリーズコーヒーのカフェイン含有量
ホットコーヒー
・ショート・・・130mg
アイスコーヒー
・ショート・・・105mg
タリーズコーヒーにもデカフェがありますが、タリーズコーヒーのデカフェは「豆の味がしっかりしている!」と評判のようです。
デカフェは普通の豆に比べて、ちょっと物足りないなと感じるものが多いんですよね。
どうしても、普通のコーヒーが飲みたい!!
スターバックスコーヒーやタリーズコーヒーのコーヒーに含まれるカフェイン量を見ると、デカフェがあるならばデカフェを飲んだ方がいいかな。という感じはありますが、普通のコーヒーが飲みたいことや、外出先でデカフェがメニューにないこともありますよね。
よくあるのが、ランチについてくるドリンクが「コーヒー」か「紅茶」だったり!
私もそうしていましたが、友人とたまのカフェの日などは「今日だけ」ということで、飲みすぎなければ普通のコーヒーも飲んでいいと思います。
100mgは超えますが、一杯程度であれば国や機関の発表している1日のカフェイン摂取量内にはおさまりますし。
妊婦さんにとってはストレスも大敵です!
ストレスを溜めない程度にうまくカフェインと付き合っていければいいのではないかなと思います。
まとめ
カフェインの摂取が赤ちゃんや妊婦さんに与える影響は大きいということがわかりました。
また、今回はコーヒーでのお話でしたが、カフェインは緑茶やチョコレート、烏龍茶やコーラなどにも含まれるので注意してくださいね。
「飲みたいのに飲めない!」というストレスがたまってしまうのも良くないので、少量飲む程度であれば問題はないと思います。
最近はデカフェ商品やメニューも充実してきているので、デカフェも取り入れつつ、妊娠中もコーヒーを楽しめたらいいですね!