ジブリ作品には数々の魅力的な男の子キャラクターが登場します。
なかでも「もののけ姫」に登場するアシタカは、カッコイイと人気でファンの多いキャラクターなのではないでしょうか。
若い頃、「どんな人が理想のタイプ?」と聞かれたら、「アシタカ」と答えるくらいでしたね。(現実はアシタカとは似ても似つかない人ばかりとお付き合い)
そして息子が生まれ、親ながらにどんな大人に育って欲しいかと考えた時、アシタカがまたもや浮かびました。
そこで、改めてアシタカの性格や人物像について、映画の場面やセリフから考えてみました。
「もののけ姫」アシタカはどんな性格??

いずれエミシの村の王になるはずの青年「アシタカ」。
突如村を襲ってきたタタリ神から村娘を守るために矢を放ちますが、その時右腕にはアザができ、そのアザの呪いを受けてしまいます。
その右腕の呪いはいつかアシタカの心臓まで達し、肉を腐らせ骨まで食らいつき、命をも奪う恐ろしい死の呪いです。
ヒイさま「アシタカヒコやそなたには自分の運命を見据える覚悟があるかい」
アシタカ「タタリ神に矢を射るとき心を決めました」
ヒイさま「誰にも定めは変えられない。だが、ただ待つか自ら赴くかは決められる」
「もののけ姫」台詞から引用
エミシの村の長老であるヒイさまから呪いがいつの日かアシタカに死をもたらすことを告げられた時も、アシタカはそのことを冷静に受け止めています。
それどころかタタリ神に矢を射る時点で、自分がどんな運命を辿るのか、それが険しい道のりになることを覚悟していたようです。
自分を犠牲にしてでも、村娘を守ることができるアシタカ。
正義感に溢れていますね。
ここからアシタカは、呪いを解く手がかりを探しに、村を出て旅をすることになります。

そして西へと向かったアシタカは、タタラ場に行き着きます。
タタラ場はエボシ率いる製鉄所。
エボシはアシタカに鉛玉の秘密を知ってどうするのかと問いますが、アシタカはこう答えます。
アシタカ「くもりなきまなこでものごとを見定(みさだ)め、決める」
「もののけ姫」台詞から引用
このシーンだけではなく、何にも染まることなく真っ直ぐな気持ちで物事を見極める、そういった場面が作品中には幾度もあります。
本来であれば、自分の村を襲ったタタリ神を生み出し、そのせいで死の呪いを受けたのだから、エボシを酷く憎んでも当然です。
でもアシタカは、真実を見極めようとしています。
そしてアシタカは、森と人間が共存できる道を懸命に探します。
アシタカは最初から最後までどちらの味方でもなく、誰をも敵にしませんでした。
その時に正しいと思ったことを行い、目の前の困っている人を助ける、ただただ公平であり真っ直ぐな青年です。
そして、
タタラ場を襲った山犬の娘サンを助けた時に負傷し倒れたアシタカを殺そうとしたサンに放った名台詞。

アシタカ「生きろ、そなたは美しい」
「もののけ姫」台詞から引用
自分を殺そうとしているサンに対して、臆することもなくこう言っています。
このセリフは深すぎて私がどうこう言うのはおこがましいので控えますが、アシタカの強さを感じる台詞でもありました。
アシタカ「すまない。なんとかとめようとしたんだが…」
サン「もう終わりだ。なにもかも。森は死んだ…」
アシタカ「まだ終わらない。わたしたちが生きているのだから。力をかしておくれ」
「もののけ姫」台詞から引用
これはシシ神様の首を取られ、もう終わりだと絶望する状況のなかでの言葉です。
「わたしたちが生きているのだから」
死を背負っているアシタカから発せられた、強い意思を持つ言葉。
この台詞もずっと心に残る名台詞ですよね。
なんだかアシタカの名台詞集みたいになってしまいましたが、アシタカの性格に当てはまるものをまとめてみたいと思います。
- 真っ直ぐ
- 正直
- 正義感が強い
- 芯が通ってる
- 優しい
- 冷静
- 情熱を秘めている
- 心が強い
アシタカのような性格は現代では生きづらいかもしれない。それでも「生きる強さ」は持って欲しい
あらためてアシタカの人間性から私自身も学ぶところがありました!
ただ、アシタカのような真っ直ぐな生き方は現代では生きづらいかもしれませんね。
それでも、息子に対して「こんな子に育ってほしい」と思う本質の部分がアシタカにあるのは間違いないです。
そして、アシタカが伝えてくれた「生きる強さ」を子供にも持って欲しいというのは、今回この記事を書きながら思いました。
「生きていくための心の強さ」を伝えていければいいな。