オリーブオイルは健康に良い物として知られていますが、
「赤ちゃんにオリーブオイルを食べさせていいの?」
「離乳食でオリーブオイルはいつから?」
と疑問に思っている人もいると思います。
そこでこの記事では、赤ちゃんにオリーブオイルはいつから食べさせていいのか、どのくらいの量をあげてもいいのか、また赤ちゃんにとってオリーブオイルが良い理由について書いていきます。
目次
赤ちゃんにオリーブオイルはいつから?
生後6ヶ月くらいからOK!
日本ではあまり浸透していないのですが、海外では赤ちゃんにオリーブオイルを食用として離乳食期に与えるのが常識だったりします。
ちなみにヨーロッパでは、生後6ヶ月の赤ちゃんからオリーブオイルを摂取することを推奨しています。
日本でも生後6ヶ月あたりから離乳食を開始する人が多いかと思いますが、そのくらいの時期にオリーブオイル使い始めてもいいということですね。
生後6ヶ月あたりからオリーブオイルはOK!
ただし、量には気をつけて!
ただし、最初はごく少量からスタートしてください。
油として使うのであれば、余分な油は拭き取るくらいの気持ちで。
直接摂取するのであれば、1適2適を離乳食に混ぜる程度です。
なぜなら赤ちゃんの身体はまだまだ未熟なので、今まで与えていなかったものを急に与えてしまうとびっくりするからです。
そこから少しずつ量を増やしていきましょう。
スペインの小児科学会は赤ちゃんにオリーブオイルを与えることをむしろ推奨している

スペインの小児科学会では、赤ちゃんの離乳食が始まったらオリーブオイルを与えることを推奨しています。
じつはこれはスペインに限った話ではなく、ヨーロッパ小児栄養消化器肝臓学会でも生後6ヶ月以降の赤ちゃんにオリーブオイルを摂取させることを推奨しています。
日本でもここ最近になってオリーブオイルが赤ちゃんの健康に良いということが認知され始めていますが、日本人にとってオリーブオイルがヨーロッパほど身近ではないというのも理由でしょうか、まだ小児科学会が推奨するまでには至っていません。
オリーブオイルの成分は母乳に近い

でもなんでオリーブオイルが赤ちゃんにとって良いものか気になりますよね。
その答えはずばり、
オリーブオイルの成分が母乳に近いから
です。
オリーブオイルにはオレイン酸という脂肪酸が豊富に含まれているのですが、母乳にもオリーブオイルと同じ脂肪酸がたっぷりと含まれているんです。
搾乳をしたことのある方なら「わかる!」と思ってもらえるかもしれませんが、搾乳した母乳をしばらく放っておくと表面には油が浮いてきます。
これを見たママさん、
「油っこい食事を摂ってしまったから母乳に油が混ざってしまったんだ・・」
とショックを受けるかもしれませんが、実は母乳に脂肪が含まれていることは当たり前というかそれでいいので安心してください!
母乳に含まれた脂肪は、赤ちゃんにとって必要不可欠なものなんです。
そのなかでもオレイン酸は、母乳に含まれる脂肪酸のなかで最も多く含まれている成分です。
結果、赤ちゃんの発育、脳や骨の成長にオリーブオイルがとてもいいということになります。
オリーブオイルは赤ちゃんの便秘にも良い?
オリーブオイルは小腸での吸収が少ないため、大腸まで届きやすくなっています。
大腸まで届いたオリーブオイルは、便の通りを良くしてくれて便秘解消につながります!
離乳食が始まってしばらくすると便秘になる赤ちゃんが多いんですよね。
うちの息子もそれはもう酷い便秘に悩まされました・・
母乳を飲む回数が減ったうえに、離乳食初期のメニューにはほとんど脂質が含まれていないということが原因のひとつに挙げられます。
大人でも、ダイエットのために脂質を避けていると便秘になってしまいますよね。それと同じ。
しかも赤ちゃんはまだ腹筋も弱く踏ん張る力がないので、尚更便の通りを滑らかにしてあげることが大切なんだそうです。
オリーブオイルが肥満になりずらい身体をつくる
脂肪が赤ちゃんにとって大切な成分だとわかっても、「油だから太らないの?」と心配になる方もいらっしゃると思います。
実際私も心配になったので、わかります。
でも、母乳育児で育った赤ちゃんはのちに肥満やメタボリックシンドロームになりづらいと言われています。
これには、母乳に含まれるタンパク質や脂質が関係しています。
実際に、生まれたばかりのネズミに脂質が多く含まれた母乳を与えたところ、脂肪を燃焼する遺伝子の働きが活発になったという報告があげられているんです。
脂肪を与えて太るどころか、肥満やメタボリックシンドロームの予防になったということ。ちょっと驚きですよね。
だから安心してください。
赤ちゃんにオリーブオイルを食べさせたからと言って太ることはありません!
赤ちゃんが食べるオリーブオイルは「エクストラバージンオリーブオイル」を選んで

ここまで、赤ちゃんにとってオリーブオイルが良い理由について触れてきました。
が、オリーブオイルであれば何でも同じという訳ではないので注意が必要です。
赤ちゃんにはエクストラバージンオリーブオイルを使ってください!
オリーブオイルの中でも良質なものをエクストラバージンオリーブオイルといいます。これは、オリーブの実をただ絞ってできたものの中から、さらに基準を満たしたもの。
日本のスーパーなどで安く売られているオリーブオイルは「ピュアオリーブオイル」と言われるもので、精製されています。
精製されているものが悪いとは言いませんが、赤ちゃんの機能はまだ未熟で繊細です。
ピュアオリーブオイルに比べてエクストラバージンオリーブオイルは多少高価になりますが、赤ちゃんに与えるものは良質で安全なエクストラバージンオリーブオイルを選んであげてくださいね。
エクストラバージンオリーブオイルは、最近ではスーパーでも見かけることがありますし、輸入食品店やネットでも購入できます。
エクストラバージンオリーブオイルになかには独特な風味が強いものや、ピリッとした感覚を感じる物があるので、なるべくマイルドなものを選ぶようにしたらいいと思います。
オリーブオイルを離乳食に使う方法【参考例】

実際に離乳食期の赤ちゃんにオリーブオイルを与える方法を3つご紹介していきますね。
ミルクに混ぜる
赤ちゃんにミルクを与えている場合は、ミルクに2~3適垂らして混ぜて飲ませてあげるといいです。
母乳で育てたいけれど色々な理由で無理な場合もありますよね。
そんな場合でも、オリーブオイルをミルクに混ぜてあげれば母乳に近い成分にすることができます。
加熱せずにそのまま離乳食に混ぜる
ヨーロッパではスプーンにオリーブオイルを垂らしてそのまま飲ませるようですが、もし赤ちゃんが嫌がれば離乳食に垂らして混ぜて食べさせる方法もあります。
離乳食に混ぜる際には加熱せずに、最後の仕上げとしてオリーブオイルを垂らしてあげるといいです。
慣れてきたら、1日に小さじ1~2杯ほどの量を飲ませてあげましょう。
加熱する際の油として使用する
我が家では子供が2歳になった今でも、子どもが食べる食事の炒め油にはほとんどオリーブオイルを使用しています。
一般的に家庭で使用される植物性油は、人間にとっては本来必要のないものです。もちろん赤ちゃんにとっても。
できれば加熱せずに生のままのオリーブオイルを摂取することがおすすめなのですが、使用する油をオリーブオイルに変えてあげるだけでも良いと思います。
まとめ
この記事は赤ちゃんにとってオリーブオイルがいいという視点で書きましたが、オリーブオイルは大人にとっても良いものなので、大人も一緒に食事に取り入れていくといいかもしれませんね♪
加熱せずにそのまま食べる方法としては、サラダのドレッシング代わりとして使用するのがおすすめです。